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閑話休題

~閑話休題~和田浦くじらゼミ

7月の三連休に千葉県南房総市和田浦にて開催された「くじらゼミ」に参加した。

 

「和田浦くじらゼミ」は、地元の捕鯨会社である外房捕鯨㈱の庄司義則氏、(財)日本鯨類研究所の西脇茂利氏、成城大学の小島孝夫氏の3名を世話役として、ネイチャースクールわくわくWADAが事務局として、毎年和田浦のツチ鯨の漁期中に、「クジラ」ないしは「捕鯨」に興味を持っている方を対象に開催されている。

 

 初日717日(土)は館山在住のイワシの専門家平本紀久雄さんの「イワシ概論」と、成城大学の小島孝夫氏のウミガメの墓と神話の関係などのお話があった。

 

 また、その晩は和田浦港でのBBQが開催され、世界料理研究家 羽熊広太氏(東京海洋大学大学院)が調理したツチ鯨肉のステーキが出された。

 

 

  朝焼け2.jpg 

和田浦港から見る夕焼け空

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

718日(日))は定置網の和田浦港での水揚げの見学後、羽熊広太氏の「鯨の調理とメニュー開発講座ワークショップ」が開催された。

 

明けて19日朝から、前日に捕獲されたツチ鯨の解体を見学する

 

 

熟成2.jpg 

 

 

 

肉は熟成させるため、18時間ほど海中に置かれている。

 

 

 

水揚げ2.jpg

 

 

 

 

ワイヤーを使った水揚げ

 

解体始め2.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

器具類で解体作業

 

 

 

整形2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捌かれた肉類は素早く整形される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外房捕鯨の庄司さんにお話を伺うと、和田浦の鯨漁は戦後から始まったものだという。ただ現在では、様々な問題から捕鯨を巡る環境にも厳しいものがあり、それをブレークスルーするためにも消費者の皆様にもっと鯨肉を食べて頂きたいとのことであった。

 

外房捕鯨の庄司さんの捕鯨に対する思いや日本文化の一翼を担うという熱いメッセージがゼミ全体を通して流れており、素朴ではあるが骨太のゼミであった。

 

 

【関連情報】

 

外房捕鯨㈱

http://gaibouhogei.blog107.fc2.com/

(財)日本鯨類研究所

http://www.icrwhale.org/

ネイチャースクールわくわくWADA

http://www16.plala.or.jp/awaseibu/nponature.htm

世界料理研究家 羽熊広太氏

http://kotahaguma.hp.infoseek.co.jp/

イワシ専門家 平本紀久雄さん

http://www.ruralnet.or.jp/ouen/meibo/487.html

成城大学 小島孝夫先生

http://www.seijo.ac.jp/graduate/gslit/orig/institute/kojima_takao.htm

ツチクジラ属

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%81%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9

 

 

 

 

 

2010.07.21 by admin

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ビジネスモデル研究会

閑話休題~江戸東京野菜の魅力~

産経新聞が「ニッポンの食、がんばれ!」というキャンペーンを展開しているが、関連した「江戸東京野菜 伝統の素朴な味わい魅力」という記事が掲載されたので転載する。

 

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「江戸東京野菜 伝統の素朴な味わい魅力」(草下健夫氏)

 

 東京都小平市の農業、宮寺光政さん(60)は5月下旬、自宅に隣接した畑で江戸東京野菜の一つ「亀戸大根」を収穫。長さ30センチほどの小ぶりな大根を次々に掘り出し、「毎日畑に出る中で、個性派の野菜たちに楽しみを見つけている」「端境期に手持ちの種をまいてみた。本来の時期じゃないわりには、まずまずかな」と満足げだ。

 

 

亀戸大根.jpg亀戸大根を収穫する宮寺さん。青首大根より小振りで、鮮やかな白が特徴的=東京都小平市(草下健夫撮影)

 

 

 

  宮寺さんは5年前に父親の畑を引き継ぎ、1年ほどして「東京長かぶ(品川かぶ)」の栽培に挑戦した。「珍しくてお客さんが喜ぶ。先輩農家とも競合しない」と、その後は江戸東京野菜の栽培を拡大。

「金町小かぶ」「伝統小松菜」「馬込半白きゅうり」「大蔵大根」「寺島なす」などを手がけてきた。

 

 交配種とは違って病虫害に弱く、形も小さくふぞろい。しかし「京野菜や加賀野菜と同様に、東京にある伝統野菜を受け継ぎたい。人間は嗜好に合わせて野菜を変えてきたが、野菜本来のえぐみ、甘み、苦みも味わい続けたい。もうかるものではないが、志で作っている」と宮寺さんは語る。

 

 宮寺さんに江戸東京野菜の栽培を勧めたのが、「江戸東京・伝統野菜研究会」の大竹道茂代表だ。JA東京中央会にいた昭和50年代に都市農業の重要性を訴える中で魅力に気付き、普及に取り組んできた。

 

大竹代表は「例えば、徳川綱吉が若いころに練馬で養生した際、尾張から大根の種を持ってこさせて地元の大根と交雑し、練馬大根のルーツになったとの説がある」と、一つ一つの野菜に物語があることを強調。「種を買い続けねばならない交配種と違い、固定種だから自家で種を取れる。それに、核家族化で小さな野菜の需要も高まっているのでは」と、江戸東京野菜の魅力をアピールする。

 

 地域教育や食育の一環で江戸東京野菜を栽培する学校も増えている。

 

 日本橋女学館中学校・高校(東京都中央区)は昨年、伝統小松菜と金町小かぶの栽培に挑戦。収穫した小松菜で調理部がケーキを作り、校内で試食した。高校2年生の市原由佳さん(16)は「小松菜がさほど苦くなかったので、砂糖が少なめでもおいしかった」と評価。岩田有希さん(16)も「水やりと日当たりが大切と痛感した。今年は9月の女学館祭(文化祭)に間に合わせて収穫したい」と意気込む。

 

 同校の成栗里美教諭は「取れた金町小かぶが小ぶりのため、見慣れたかぶの大きさと比べて『失敗だね』と思い込むなど、生徒には新鮮に映っていた。地域への愛着や生物へのいたわりの気持ちも高まった」と、手応えを感じているようだ。

 

 土地ゆかりの江戸東京野菜として言い伝えがあるものの、既に姿が見られないものもある。その一つが「早稲田茗荷」だ。江戸東京・伝統野菜研究会の大竹道茂代表によると、江戸時代、早稲田には茗荷畑が広がり、神田川沿いの斜面などに自生もしていたようだ。ところが学生街として栄え、市街化が進むうちに"幻"の存在になっていった。

 

 大ぶりできれいな赤みを帯び、香りが楽しめたという早稲田茗荷。大竹代表は「早稲田界隈のどこかに、ひっそりと生き延びているのでは」とさがしている。

******************************************************

 

先日、調布市の野川公園にザリガニ釣りに出掛けた。近くには野川公園を分断するように東八道路が通っているのだが、野川ではザリガニの子供3匹と川海老3匹が取れ、また野川にはクレソンが自生しているとも聞いた。

 

 日本の自給率は低いと言われているが、自給率云々以前に、先人達が汗水掛けて育成した地のものを愛する気持ちを育てる事が重要だと感じている。

 本来日本農業の良さとは、農業の工業化ではなく、それぞれの風土にあった品種の改良や、品種育成を含む環境保全であったはずである。

 江戸東京野菜の良さが、それを包含する文化とともに見直されて、ひいては地域の活性化や日本人の活性化につながればと願う。

 

ちなみに茗荷谷の茗荷は深光寺というお寺の裏に自生しているようだが、神田川には自生していなさそうである。(神田川源流の井之頭公園には藪茗荷が自生しているが、これはツユクサ科でありショウガ科の茗荷とは関係ない)

 

【関連情報】

 

江戸東京・伝統野菜研究会

http://fv1.jp/ootake/ 

江戸東京野菜通信

http://edoyasai.sblo.jp/ 

ニッポンの食、がんばれ!

http://www.nippon-shoku.com/index.html

 

2010.06.08 by admin

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閑話休題~Are you afraid of the dark?~

 

無題.jpg 

 

数年前のシリコンバレーへの出張の折り、行きも帰りも成田からポートランド空港トランジットのサンフランシスコ空港の予定であったため、時間つぶしに数冊のペーパーバックを購入していたのだが、読まないまま放っておいた本があること思い出し先日読書してみた。

 

シドニーシェルダンの遺作という触れ込みであった「Are you afraid of the dark?」は、出版当時(2004)にしては珍しく、作られた環境問題の問題に対するシニカルな視点を持ち、改めて作者のベストセラー作家としての目利きに共感した。

(日本語訳は「異常気象売ります」というらしい)

 

2010.05.26 by admin

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閑話休題~AIG救済を巡る闇~

2010119日の産経新聞朝刊に「AIG情報隠蔽疑惑で米財務長官が窮地に公聴会で証言へ」という記事が掲載されたので転載する。

 

**********************************

ガイトナー米財務長官が2008年秋、ニューヨーク連銀総裁時代に携わったアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の救済をめぐり、議会から激しい追及を受けている。

巨額の公的資金が、取引相手への支払いに流用された上に、同連銀が支払いの詳細を開示しないようAIGに圧力をかけた疑惑が浮上しているためだ。長官は今月末に開催される下院の公聴会で、説明を求められている。

 

 08年9月、連邦準備制度理事会(FRB)は、経営危機に陥ったAIGに対し、総額1800億ドルの緊急融資を実施した。AIGはこの資金を使って、米金融大手ゴールドマン・サックスや仏銀ソシエテ・ジェネラルなどの主要取引金融機関から、デリバティブ(金融派生商品)を額面通り全額買い取っていた。

 

 この支援をめぐり、イサ下院議員(共和)は今月、ニューヨーク連銀の顧問弁護士とAIG幹部が当時交わした電子メールの内容を公表した。それによると、連銀側は、金融機関への支払いの詳細を、証券取引委員会(SEC)向けの開示文書から削除するよう圧力をかけていたという。最終的に支払いの詳細はAIGから公表された。

 

下院監査政府改革委員会のタウンズ委員長(民主)は今月27日の公聴会にガイトナー長官を証人として呼び、取引先への支払いをめぐる情報隠蔽(いんぺい)圧力への関与についてただすとしている。当時のポールソン財務長官も呼ばれている。

 

 AIGは昨年、デリバティブを担当していた幹部に高額賞与を支払っていたことも発覚し、「救済から1年以上が経過しても、米国民は税金の使途に疑問を持ち続けている」(タウンズ委員長)という声がやまない。

 

 ガイトナー長官には、「AIGへの介入は、(ゴールドマンなど)取引相手を救済するつもりだった」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)という指摘も上り、雇用情勢が好転しない国民のいらだちを背景に、党派を超えた批判が集中。一部には「辞任」を求める声もある。

 

 ガイトナー長官はCNBCテレビとのインタビューで、「私はそういうメモを見ていないし、判断にも関与していない」と否定。ホワイトハウスも「オバマ大統領は長官に全幅の信頼を置いている」(ギブズ大統領報道官)と擁護に躍起になっている。

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AIG救済の金額は、正確には1730億ドルで、内訳はゴールドマンサックスへ129億ドル、ソシエテ・ジェネラルに119億ドル、ドイツ銀行に118億ドル、バークレイズに85億ドル、メリルリンチへ68億ドル、バンク・オブ・アメリカへ52億ドル、UBS50億ドル、BNPパリバへ49億ドルとなっている。

 

この問題には、幾つかの要因が挙げられる。

CDSCredit default swap(クレジット・デフォルト・スワップ)は、債務保証の一種であるが、その保険商品の買い手は、債務先が倒産すれば、自動的に保険料金が入ってくるという仕組みで、仮に悪意を持った買い手が債務先の企業の株を空売りし続けることで倒産させ、巨額の保険料を手にすることも可能である。

 

AIGは、上記企業へ債務保証を販売しており、リーマン等が破たんした結果、その保証料金の支払いが難しくなったため、米国民の税金が投入されたのだが、結局儲けたのは、上記企業達であった。(ちなみにポールソン元財務長官はゴールドマンサックス出身であり、当時のAIGを含む金融機関救済の責任者である)

 

一方、日本においてもCDSおよびそれが組み込まれたCDOCollateralized Debt Obligation(債務担保証券)を購入している生命保険会社や銀行も多くいるはずだが、国民の血税を投入するような(意図的に?)事態にならないことを願いたい。

 

【関連情報】

グリーンバーグ氏、ゴールドマンは米AIG破たんに責任-WSJ

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=aJnfYqV1KpJs

Revisiting a Fed Waltz With A.I.G.

http://www.nytimes.com/2009/11/22/business/22gret.html?_r=1

Gretchen Morgenson

http://topics.nytimes.com/top/reference/timestopics/people/m/gretchen_morgenson/index.html?scp=1-spot&sq=MORGENSON&st=cse

 

2010.01.21 by admin

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閑話休題(書評)~エネルギー革命 メタンハイドレート~

飛鳥新社から出版されている「エネルギー革命 メタンハイドレート」を一読。

著者の東京大学の松本良教授は日本におけるメタンハイドレートの第一人者であるとのことで、メタンハイドレートとは何か?から埋蔵状況、今後の開発に想定される様々な課題について記述されている。

 

以下、抜粋

***********************************

○メタンハイドレートとは

メタンハイドレートとは、氷状の固体物質で、ある人はシャーベット状と言い、ある人は石鹸のような見かけをした冷たい白い物体と表現している。氷と違うのはメタンガスの気泡を発しながら溶けることで、この性質により、本当の氷と混在している時もメタンハイドレートが含まれているかどうか知ることが出来きる。したがって分解しているメタンハイドレートは炎をあげて良く燃え、燃える氷とも呼ばれる。

 

○メタンハイドレートと地球環境

メタンハイドレートとして固定されているメタンの量は、現在知られている全化石燃料の埋蔵量に匹敵し、それは海水に溶存する炭素量の3分の1、大気二酸化炭素の20倍にもなる。このことはメタンハイドレートのわずか10%が分解してメタンが大気に放出されるだけで、大気二酸化炭素量は2倍になることを意味する。

 

○天然ガス資源としての重要性

海洋底からメタンハイドレートが発見された時、最初に注目されたのは、エネルギー資源としての重要性であった。

・第1の理由は日本が自前の石油天然ガス資源に乏しいこと

・第2は世界的に石油の埋蔵量が頭打ちとなり、今後15?20年のうちに石油資源が枯渇を始める恐れがあること

・第3は京都議定書で約束した気候温暖化対策としての二酸化炭素排出量の削減

天然ガスは石油に比較して同一のエネルギー当たりの二酸化炭素排出量が少ないため、排出量削減を実現するには石油から天然ガスへの転換が有効と考えられ、海洋のメタンハイドレートは海底から数100メートルの深度までの堆積物中に含まれる。従来型の天然ガス鉱床が地下数1000メートルに賦存する事と比べると、開発の上で大きなメリットである。

***********************************

 

「日本のまわりは宝の山 悲願の自国資源が実用化される日」と書籍の帯に記載されているが、エネルギー問題において国益、経済、環境保全に関わるステークホルダーの利害は異なるため、国の政策としてプライオリティに対するコンセンサスを得るための議論を十分に重ねて欲しいと感じる。

 

【関連情報】

東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 地球生命圏科学グループ

http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/guidance/geosphere/matsumoto.html

メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム

http://www.mh21japan.gr.jp/japanese/

2009.09.17 by admin

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閑話休題(書評)~「日本はなぜ敗れるのかー敗因21カ条ー」~

角川書店から発行されている故山本七平著作の「日本はなぜ敗れるのか」を一読。

著者は、日本人論に関する「日本人とユダヤ人」「日本教の社会学」など多数の著作を刊行している。

当該著作は、故小松真一氏の「虜人日記」を軸にご自身の砲兵少尉としての戦地での経験を照らし合わせ、且つ虜人日記に記述されている戦地での様々な事象の背景にある日本人の思考や、その思考にいたる構造的仕組み等々について想定される反証も含め多面的な視点から考察を展開している(今時の言葉でいえばロジカルシンキングか)

 

その虜人日記では日本軍が大東亜戦争(太平洋戦争)に負けた敗因として21項目を掲げている。

 

1.精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた

2.物量、物資、資源、総て米国に比べ問題にならなかった

3.日本の不合理性、米国の合理性

4.将兵の素質低下

5.精神的に弱かった

6.日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する

7.基礎科学の研究をしなかった事

8.電波兵器の劣等

9.克己心の欠如

10.反省力なき事

11.個人としての修養をしていない事

12.陸海軍の不協力

13.一人よがりで同情心がない事

14.兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事

15.バアーシー海峡の損害と、戦意喪失

16.思想的に徹底したものがなかった事

17.国民が戦いに厭きていた

18.日本文化の確立なき為

19.日本は人命を粗末にし、米国は大切にした

20.日本文化に普遍性なき為

21.指導者に生物学的常識がなかった事

 

 

その中で、印象的な文章が幾つかあったので引用する。

 

**********************************

P77~<・・・略・・・・・ところが奇妙なことに、昔も今も、このばかげた発想が存在するのである。その昔、火力その他から厳密に計算して、日本の師団のうち海兵師団と対等でありうるのは一、二師団と、公然と発言する者がいれば、それだけで、その者は日本国民の資格のない者、すなわち非国民であった。だがしかし、それへの反論は、常に、厳密な合理的数字による反論ではないのである。

そして現在、しばしこれと似た発想が表れるのが、春闘などに動員された労働者の「数」である。この「実数」は厳密に計算すればだれが計算したとて同じ「数」であって、その人の奉じる主義主張によって、現実に実在する数が増減することはありえない。

しかし最近の「春闘決起大会」の動員数などでも、その数にいずれをとる、「大」をとるか「小」をとるかが、明らかに一つの資格審査すなわち一種の「踏絵」になっており、その踏絵としての力の方が「実数の正確な調査」に優先しているのである。

・・・・・・中略・・・・・・・前述の春闘の共闘委の西野事務局次長は「二十万?三万一千?問題」に次の通り答えている。

「つまらんことを聞きにくるんだねえ。二十万人招集したわけだから、ま、二十万人集まったと発表した。ただそれだけのことですよ・・・。」

 

これは実に面白い考え方である。「二十万招集した、しかし三万一千(?)しか集まらなかった」という事実は、問題でないのだというわけである。結局、招集数と実数の差は「実態なき員数」(これこそ員数の極致)でうめ、「二十万集まったと発表した」わけである。なぜそうしたか、「――――要は東京で中央集会をやりましたということ。こんなに気合が入ってます、と新聞に出れば、いよいよ春闘が始まったゾという空気が、下部や地方に流れて行く。そこにこそ意味があるんだからねえ。」

 

大本営も大体これと同じ考え方をしていたらしい。大兵団を比島に送り込むゾ、マレーの虎山下大将が総司令官になったゾ、南方総軍司令部が寺内元帥以下天王山のマニラに乗りこむゾ、・・・・・・・・ゾ、・・・・・・・ゾ・・・・・・・ゾゾゾゾ・・・・・。

だがそれは結局、それをやっている人間の自己満足にすぎない「員数主義」である。そして小松氏のような普通の常識人には、バカバカしくて見ていられないのである。>

*****************************

 

山本氏の内省的な考察は、小松真一氏の虜人日記を通して、各敗因の背景にある課題を明らかにしているが、その課題は明治維新や日露戦争が英国主導で進められたことに象徴されるように(竜馬がゆく、や坂の上の雲で美しく描かれているように純粋に日本人独力ではできない)、諸外国との相対的な力関係や利害関係において外交渉を重ねながら現実的な自国の体力を把握することや国益確保の枠組みを作ることで解決できるかもしれないと感じる。

 

2009.08.31 by admin

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閑話休題~衆議院議員選挙~

衆議院議員選挙結果は民主党の圧勝に終わったが、4年前の郵政民営化の是非を焦点においた(マスコミが?)選挙と何が異なるのだろうか?

中川昭一氏など日本の為に米国からの米国債買い増し要求を退けていた立派な方まで小選挙区で落ちるというのは、まるで4年前に「郵政民営化に反対した」というキャッチフレーズに洗脳された方々の投票により落選した城内実氏などを彷彿させる(今回静岡7区で当選されたが)

 

政権が交代した事は、政治に流動性をもたらすという一点では賛成するが、きちんと政策を立案し実行していた方々まで小選挙区で落選する状況は、マスコミに踊らされ結果的に気分で投票した方々(前回の郵政民営化選挙時に取り敢えず自民党に投票したように)がいるのだろうと感じる(それにも様々な温度差はあるにせよ)。

 

いずれにせよ今回の自民党敗北は、米国の大義なきイラク戦争(石油の決済をユーロ建てにしようとしたフセインへの報復および油田利権の確保)を支持し、郵政民営化だけに焦点を向かせた小泉政権から始まっていると感じる。

 

大義がない戦争でフセインを処刑させた米国の在り方を見ていて、まるで極東国際軍事裁判(東京裁判)の事後法によって裁かれてしまった方々を見るようであった。

 

その極東国際軍事裁判の特別弁護人であった高柳賢三氏(東京帝国大学教授)の冒頭陳述文書に引用された「地獄への道は善意で舗装されている」に民主党政権が進まないように願っている。

 

2009.08.30 by admin

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閑話休題(書評)~「大麻ヒステリー」~

光文社から出版されている「大麻ヒステリー 思考停止になる日本人」(武田邦彦著作)を一読。

まず冒頭に、東京に近い某所の大麻栽培地の写真が掲載されているので驚いた。

しかし大麻と日本人の太古から戦前まで文化や生活に密着していたつながりや、大麻自身の無毒性の解説および現在の様に覚醒剤などと混同されるに到った経緯を科学者としての視点から余すことなく記述されているのには、またまた目から鱗が落ちる思いであった。

(冒頭の写真にドキッとした僕自身が狭い情報に捉われていたと痛感)

武田氏の著作「つくられた環境問題」に続けて読んだ感想は、客観的な事実を抜きに、ある物事を判断してはいけないということを一貫して語られているというもの(ちなみに作者は大麻容認論でもなく否定論でもない)。

 

 

 

 

 

2009.08.07 by admin

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閑話休題(書評)~「エコロジーという洗脳」~

副島隆彦+SNSI著作の「エコロジーという洗脳~地球温暖化サギ・エコ利権を暴く」を一読。

それによると排出権(税)とは空気税であり、環境税は霞ヶ関の新たな利権狙いであるとのこと。

またCo2が地球温暖化の原因ではないと言っている(そもそも地球は温暖化していないとも)

そういえば最近では排出権取引、エコ減税や、エコポイントなど環境税実施に向けた布石が着々と打たれている気もする。

一般庶民の感覚から言えば、「資源を大切にしよう」だけで良いのではないか?

前の職場でもチームマイナス6%という活動に熱心な方々がいたが、その-6%という活動根拠そのものが「国が決めたから」だけであれば、それはある意味脳死状態に近い気もする。

自分たちの子孫に受け継ぎたい環境とはどういった状態なのか?利権に絡めとられない部分で自分が出来ることは何か?今後は出来れば自分の頭で考えてみたいと感じる。

 

2009.08.06 by admin

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閑話休題(書評)~「つくられた環境問題」~

ワック株式会社から出版されている、<つくられた「環境問題」-NHKの環境報道に騙されるな!>(日下公人、武田邦彦著作)を一読。

それによると、日本は過去に環境対策を施しており、現在、環境問題は存在しないという。

また過去にマスコミが喧伝していたダイオキシン問題であるが、ダイオキシンそのものが有毒ではないという。

また地球温暖化について、Co2が地球温暖化の原因ではないという。

武田邦彦氏は科学者として客観的な因果関係の解説を基に、騒ぐだけのマスコミに流される危険性なども指摘している。

僕自身が、ダイオキシンは有毒であると思い込んでいたし、地球温暖化の原因はCo2だとばかり思い込んでいたこともあり、目から鱗が落ちるような内容であった。

 

2009.08.05 by admin

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ワイヤレスブロードバンド推進協議会

MVNOを創る会

広島SOHO‘クラブ